すると突然、私たちの周りに霧が立ち込めてきた。
「なんだ?」
私は誰かに手首を捕まれ、ガンマとアルファの間を通り抜けて外に出た。そして森に向かって走り出す。
「逃がすな! 追え!」
「はっ!」
☆ ☆ ☆
森の中を走り続けて、村からかなり離れた位置で私たちは足を止めた。私は手首を掴んでくれている人の背中を見つめる。
「お兄様……」
お兄様は息を整えながらこちらに振り返る。
「大丈夫か? オフィーリア」
「お兄様……!」
私は目に涙を浮かべてお兄様に抱きつく。
「良かった……お兄様が無事で! 生きていてくれて!」
「オフィーリアも無事で良かった」
お兄様は私の目線に合わせて座り込むと、真剣な眼差しで話し始める。
「いいかオフィーリア。ここから東の方に向かって逃げるんだ」
「ならお兄様も一緒に!」
「……俺はいけない」
「っ!」
お兄様の言葉と共に、私たちの周りに生き残ったエアの末裔の人たちが姿を現した。
「……みんな」
どうしてみんなここに居るの? どうして逃げないの?
「オフィーリアこれを」
するとお兄様は大人から剣を受け取ると、それを私の手の中に握らせた。
その剣は初めて見る物で、子供の私には振るう事の出来ない重さだった。
「これをお前に託す」
「……これは?」
鞘には綺麗な細工が施されている。微かだが剣から魔力を感じた。
「これは魔剣レーツェル。俺たちがずっと守ってきた魔剣だ」
「魔剣……」
お母様から聞いた事があった。
「なんだ?」
私は誰かに手首を捕まれ、ガンマとアルファの間を通り抜けて外に出た。そして森に向かって走り出す。
「逃がすな! 追え!」
「はっ!」
☆ ☆ ☆
森の中を走り続けて、村からかなり離れた位置で私たちは足を止めた。私は手首を掴んでくれている人の背中を見つめる。
「お兄様……」
お兄様は息を整えながらこちらに振り返る。
「大丈夫か? オフィーリア」
「お兄様……!」
私は目に涙を浮かべてお兄様に抱きつく。
「良かった……お兄様が無事で! 生きていてくれて!」
「オフィーリアも無事で良かった」
お兄様は私の目線に合わせて座り込むと、真剣な眼差しで話し始める。
「いいかオフィーリア。ここから東の方に向かって逃げるんだ」
「ならお兄様も一緒に!」
「……俺はいけない」
「っ!」
お兄様の言葉と共に、私たちの周りに生き残ったエアの末裔の人たちが姿を現した。
「……みんな」
どうしてみんなここに居るの? どうして逃げないの?
「オフィーリアこれを」
するとお兄様は大人から剣を受け取ると、それを私の手の中に握らせた。
その剣は初めて見る物で、子供の私には振るう事の出来ない重さだった。
「これをお前に託す」
「……これは?」
鞘には綺麗な細工が施されている。微かだが剣から魔力を感じた。
「これは魔剣レーツェル。俺たちがずっと守ってきた魔剣だ」
「魔剣……」
お母様から聞いた事があった。



