君のひだり

すると堪えていた涙が溢れ出す。


明日で蒼瀬がいなくなるのが寂しい。


でも、それよりも、


「好きじゃないくせに蒼瀬はずるい。」


私は泣きながら呟いた。


だって、両思いじゃないのに、恋人でもないのに。


ネックレスなんて思わせぶりなことをするんだから。


私は涙を拭いて歩き出す。


明日で蒼瀬はこの街をいなくなる。