「ったく、何ぼーっとしてんだよ」 「べ、別にぼーっとしてた訳じゃないし……、ちょっと考え事してただけで………」 優雅な音楽に合わせて、慣れた様子で怜桜と踊る。 本当は悠ともこんな感じでいつも通り踊るはずだったんだよね………。 「ふーん。今は俺の紗久なのに、俺以外のこと考えてんだ、また」 「へ?」 いつもと変わらない無表情だ。 だけど怜桜のチョイスされた言葉がおかしくて変な声を出してしまう。 な、何なの、お、俺の紗久って………。