「嘘っす!冗談です!
冗談でも言ってないと
先輩のことまともに見れませんから」
と 真剣な眼差し。。。


ドキッとする言葉をサラリと言われ
聞こえないふりをするあたし。


あたしだって 記憶にないけど
こうして龍馬と同じベットに
それもお互い裸でいるなんて
まともに顔を見れないよ
だから いつも以上に冷たく接して
しまうのだ。


「あたしがいいよって言うまで
そこから出ないでよ!」
龍馬の顔から布団をかけたが
すぐに顔を出して
「オレはシャワー浴びてくるんで
その間に着替えてください」
と 起き上がりお風呂へ向かった。


散らかった服を取り
身に纏っているとふと赤い印が
あることに気づいた。


あたしの身体には
龍馬との記憶はないけど
その証拠が残っていた。


龍馬がつけたんだ
そんなに熱烈だったのか。。。


龍馬がシャワーから出てきて
準備が出来たから
あたしたちはホテルを出た。


家まで送ると言う龍馬に
あたしたちの家は反対方向だからと
何度も断ったが
「そのためにシャワーしたんですから
先輩と一緒に先輩んちへ帰って
一緒に出勤しようと思って!
とりあえずシャワーしとけば
男のオレは何も準備必要ないんで!
あっ!ダメですか?」


ダメですか?と言った龍馬の顔が
寂しそうに見え 少し申し訳ないなと
思ったあたしは いいよと
了解をしたのだった。





実際 こんな朝早くから
後輩を連れて帰るとは想像もしてなかった。


「狭いでしょ?
適当に座って」


あたしの部屋は1DK
家具もベットとドレッサー
テレビにソファ 必要な最低限な物しか
部屋には置いてない。


寝てていいから
「あっ!あまりキョロキョロ
部屋を見ないでね!」と
あたしはお風呂に入った。