「情けなくて涙が出ちゃいそう
全く覚えてないなんて」
そのまま布団を頭からかぶった。


すぐさま龍馬はそれを捲り
あたしの顔を覗き込んで
「そう落ち込まないでください
記憶にないならもう一回します?」
と顔を近づけてきた。


「はぁ?」
顔を押し退けると
「嘘っす!冗談です!」
と笑う。


完璧遊ばれてる。。。


「も!!!ふざけんなし・・・
そんなことより今何時?」


「4時ですよ」


「まだそんな時間?
よく寝たっ!って思ったのに
久々熟睡できた感じ」


「それならよかった
オレは反対に寝不足です
先輩がバカデカイ声を出すから
びっくりして目が覚めました」


「そーなの?寝不足なの?」


「わざとっすか?」


「うん?何が?」


「先輩と一緒にこうして寝てられるって
夢のようで寝たら勿体無いと思って
寝顔を見てました」


「もー!!!」


「でもスヤスヤ気持ちよさそうに
寝てる先輩見てるとオレもついつい
寝てしまいました」


「結局寝たってことじゃん」
2人でお互い結局爆睡!!!って
笑ったのだった。


「そーだ!金曜日!仕事じゃん!
とりあえず帰んなきゃ」


「もう起きます?
先にシャワーしますか?」


「帰って入る!
とりあえず帰る!」


あたしは布団を一気に剥ぎ
起きようとしたが・・・。


「あ・・・」
何も着てないことに気づく。


「あっち向いててくれないかな?」


「先輩って意外とウブなんですね
大発見です!」


「うるさい!」


「はいはい 意識もうろうとしてた先輩は
すごく素直で可愛かったのに」


「もぉ〜覚えてないんだから
言わないでって!」


「覚えてないなら
もう一回します?」


「だ・か・ら!いいってぇ!」


あたしは近づいて来た龍馬の顔を
グイッと押しのけた。