「あんたこそ
こんなところで何してるわけ?」


「その先に用があったんで
その帰りです
あれ?先輩?いいんですか?」


いいって???


「誰?こいつ?」
鈴木さんが龍馬のことを聞いた。


「あ〜会社の後輩なの」


「あ〜会社の後輩ね」


「陽菜先輩っ!オレ
今見たこと内緒にしときますね」
ニヤッと笑いながら龍馬が言った。

「はぁ?何を?」


「男の人といる所」


「別に内緒にしなくてもいいけど?」


会社の連中に知られても
あはは 婚活パーティー行ったんですよぉ〜
って笑って言えるし!


「まぁ 松坂先輩はいいっすけど
陽菜先輩はダメでしょ?」


「はぁ?」


「チクちゃいますよ
先輩の彼氏にね」


「はぁ?」


「まぁ 口止め料頂けるなら
内緒にしときますけど」


こいつ!!!ムカつく!


「あ〜中村さんは彼氏が居るんだ
あ〜そう。。。うん?松坂さんも
本当は居るとか?」


恵は全力で否定する
そして龍馬を見る目は鬼のよう。


「彼氏いるのに婚活?
こっちは真剣に参加してるわけだから
そんな遊び感覚で参加されたら
迷惑だよな
無駄な時間を過ごしたってことか?」


久保さんがあたしにそういった。


「あたし本当に彼氏居ないよ」


「フフフ もういいから。。。
揉めるの嫌なんで」


本当の本当に居ないのに・・・。


「・・・という事で
ちょっと先輩をお借りしますね」


龍馬はあたしの手を強く握りしめて
3人の前から連れ出したのだった。