「ありがとう!あっ、俺は永江斗季(なかえ とき)。高2。よろしく。」


「あっ、鹿野有紗です。私も高2。よろしくね!」


自己紹介していると、エレベーターの扉が開いた。


「有紗ちゃんはどこの高校?」


エレベーターから降りて診察室に向かいながら話す。


「私は行ってないの。でも、高校1年生の時は斗季君と同じ高校に行ってたよ。」


「そうなんだ!あっ!そうだ!」


そう言うとバックの中からパンフレットを取り出した。


「今度文化祭あるから来れたら、来て!」


そう言って私に差し出す。


「へぇー!面白そう!!ありがとう。」


「永江斗季さーん。」


「あっ、俺呼ばれたから行くな!ありがとう!」


そう言って走っていく斗季。


私も診察室に向かって歩く。