半日をゆっくり過ごして、ショウタは名残惜しそうに夕方前には帰って行った。 ミズトと買い物に行き、久しぶりに夕食を叔母の家で食べる。 「ショウタさんのご家族はどうなの?」 「時々連絡をくれるわ。 意地悪されるので結婚しません、とは言えないわね」 「そりゃ良かった。 結婚についてなんか言われるの?」 「いずれはするって言ったら良かったって言われたわ」 「結婚の時期とか、生活こととかそろそろ具体的に考えたら?」 「……そうよね」 「煮え切らない?」 「何となく、ね」 笑ってごまかした。