「お母さん、お帰り」 9時ごろになり、母が戻ってきた。 「はあ、もう、疲れたわよ。 まあ、みんな元気でいいけど。 今日は泊まるみたいで、まだみんな飲んでるわ。 セオ君は?」 「いるわ」 「そう?……セオ君、ちょっといい?」 「……はい」 寝室から出てきたショウタを見た。 「ミズトは寝た?」 「はい」 「ちゃんと‘お父さん’してるのね、良かった。 話があるわ」 「はい」 「マイカも来なさい」 言われてリビングの床に座った。