「ごめん。本当にごめん 俺はあの日、唯歌に会ってた。 ごめん、申し訳ない」 目を見張る。どういう意味? 優さんたちも膝をついた。 何か言いかけた龍くんも言葉を詰まらせる。 「……功さん、あなたの名前は?」 「長谷野功介」 姉の最後の言葉とつけていた指輪。 「功さんは姉と付き合ってた?」 頷く功さん 「そして、あの日も会ってた?」 「ちゃんと送ってやれば良かった。 歌織ちゃんごめん」 優さんと功さんの前に行く。 「あなたに罪はないわ」 風が巻き上がる。 「姉に話しかけてやって?」