「ねぇ、お母ぁさん。乗っ取られたってどうゆーこと?宗太郎叔父さんがどうかしたの?」 「あなたは気にしなくていいのよ。」 そう言って私をギュッと抱きしめた。 何だかお母さんが震えてる気がした。 「お母さん?どうしたの?震えてるよ?寒いの?」 「あっ...。何でもないのよ。大丈夫よ。」 お母さんはそう言って微笑んだ。 しかし無理しているようだった。 「うん...。」 私は、あまり気にしないようにした。 理由を聞いちゃいけないような気がしたから。