〈私は、花野望空です。私は、小さい頃から多分…声が出ません。出せません。こんな私ですが、仲良くしてくれると嬉しいです。よろしくお願いします!〉


私は、思いっきり頭を下げた。


しばらくすると、ざわざわと声が聞こえ初めてた。



「嘘ー声出ないのー?」

「なんでー?」

「生まれつきじゃないの?」


私はこの場から逃げ出したくなった。


すると、その中から聞こえたのは、一つの拍手。


パチパチパチ


私は、信じられなくて頭を勢いよくあげた。


拍手してたのは、前の席の華月くん。


その後、次々に拍手が聞こえて泣きそうになった。


私は認めてもらえたんだ…