これは、私が高校一年生になった頃の物語…


桜が咲き誇る4月。私は、念願の高校生になった。


今までは、声を出せないことからいじめられ、人を遠ざけてきた。


私の名前は、花野望空(はなののあ)。


私は公園のベンチに座って、友達を待っていた。


桜が雨のように降る。私は手を広げ、桜を見上げる。

私の手のひらに、桜の花びらが落ちてきた。その花びらはまるで、私に微笑んでるようだった。


?「ごめんね?望空。お待たせ。」

この子は私の病気を、唯一理解している友達。

桜木夢葉(さくらぎゆめは)。

とっても優しい子で、ふんわりした感じの女の子。時には、気が強いところも見せてくれる。

私のたった1人の自慢できる友達。