サーッ


桜が雨のように、風と一緒に舞っていく。


どこを見渡しても、桜でいっぱい。



私はベンチに腰を下げた。


見晴らしがいいこの場所、私のお気に入りの場所になった。


しばらく、桜を見て歩こうとした時、ドンッ…誰かにぶつかった。

陽「イテッ……ッ…」


?「イタッ…あ、だ、大丈夫ですか?すいません!」


そう言うと、逃げるように行ってしまった。


それが、あなたに出会った日。


私の運命を変えてくれる大きな日。


私はそれが運命だと気づかなかった…