てくてくてくてく。 ゆっくり歩くあたしに合わせて、横を歩く湊。 バレないように顔色を伺うけれど、その顔は怒ったように前を向いてる。 「ね、ねぇ、…湊?」 「なに?」 「あの、あのね!こ、告白のことなんだけど…」 「返事、くれるの?」 「あの、あの…」 どうか、上手く届きますように。 痛いくらいのアイが、湊に伝わりますように。 あたしは、ありったけの想いを込めて、口を開いた。 ぎゅっと瞳を閉じて。