だけど、次の日。
昨日とは打って変わって、幕を閉じたように灰色の空が広がり。
いたずらな太陽は、相当気分屋だったようで、存在自体、微塵もなかった。
それに反応したようにズキズキと頭痛のする頭を抱えて、漸く登校すると何時もは結構早めに来ている筈の湊の姿は席になく。
「おはよ。あれ?湊は?」
「呼び出しー」
雑誌を開いたままのひなのちゃんは、全く興味が無い様で、軽くあたしの問い掛けを流した。
そして、休み時間。
「湊はー?」
「呼び出しー」
昼休み。
「湊ー?」
「呼び出しだって」
放課後も。
「…呼び出し?」
「ご名答~~」



