それから、私は独りぼっちになってしまった。

寂しさを紛らわせようと、休む間も無く仕事にのめり込んでいった。


そして、ついに#01が完成したのだ。


彼をあんな容姿や性格にしたのは、息子と正反対にするためだ。

sharpはdullの対義語。

彼だけは死なせない。

彼に出来ないことは何一つ無い。

空だって飛べるし、火の海に入っても溶けない。おまけに防水性。

電磁波も彼にとっては関係無い。


人間では、出来る救助に限りがある。

人間には出来ない救助を、彼がやるの。

彼が……