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学校へ着き、隣のクラスの炭谷くんとは別れた。
教室に入ると珍しく斗樹が先に来てクラスメイトといつものようにワイワイと楽しそうに話していると思ったら、彼の視線がこちらに向いた。
ばちっ、としっかりと目が合うと不自然にも目をそらされた。
は……?
何その態度……。
その対応するのは普通は昨日あんなことされた私の方なんですけど。
なんで私があんたに逸らされなきゃいけないの?
そんな態度するなら……あんなことしなきゃよかったのに。
私は正直ドキドキしてたよ。
斗樹相手に…って思ったりもしたけどちゃんと考えたら結局はドキドキしていて、思い出しただけでもまだ体が熱くなるのに。
そうか、斗樹はプレイボーイだからあんなのは朝メシ前ってわけね。
やっぱり、私を弄んでるんだ。
そんなやつにドキドキした私のときめきを返してよ。
めいいっぱい斗樹のことを睨みつけて自分の席に腰を下ろす。
あれ…?
なんで私こんなに斗樹にムカついてるの?
斗樹なんてどうでもいいのに。
ただの幼なじみなのに。
斗樹が女の子もいるメンバー話していると妙にイライラする。
私のことが好きなくせに…とか黒い感情がフツフツと湧き出てくる。
私は…こんな感情………知らない。
この感情に名前なんてない。
いや、今はまだ付けれないだけ。
私は炭谷くんと付き合えばいいんだよ。
だって、お互い好き同士なんだもん。
彼なら私のこと大切にしてくれると思うし……
なのに……
───『お前のことを好きな気持ちはアイツにも誰にも負けない』
どうしてあんたがいつまでも頭の中に居座ってんの?



