【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





そんなふうに優しく斗樹が笑うから
不覚にも胸がドクンッと高鳴ってしまう。


顔がカッコイイってなんかズルい。
だって、笑うだけで好きじゃなくてもときめくんだもん。



これは女の子がほっとくわけないな。
今更ながら酷くそう思う。



それに…行かないって言ったのに
なんで、私なんかのために何時間も待ってたりするの?



あんたはいつも女の子を弄ぶ側なのに、何時間も待たされるなんて事があったら怒って家に帰るくせに…。


思うことはたくさんあるのに目の前でニコニコと笑っている斗樹を見ていると、どれも言葉にはできなくて黙り込んでしまった。



「まあ、ミナも無事だったことだし飯でも食いに行くか」



私の複雑な気持ちなんて知りもしないで、
そんなこと言って私の左手をぎこちなく繋いぎ、公園の外へと歩き出す。



「は…?なんで私があんたと一緒にご飯食べなきゃいけないのよ…!!」



来たのは気まぐれなのに、なんでご飯まで…!?
しかも、待ってないと思ってたからお金持ってきてないし。



繋がれた手を振りほどこうとしても斗樹はそれを許してはくれず、むしろ手を繋ぐ力を強めた。



「いいだろ?飯ぐらい。
ほんとはもっといろんなとこ行く予定だったのにお前が遅刻してくるのが悪い。

俺の飯ぐらい付き合えよ」



いや、遅刻も何も最初から行く気なかったってば。


と、心の中で鋭いツッコミを入れる。