早くここから立ち去りたくて、でもそれを悟られないように冷静に真顔で言い放ち足を進めようとした瞬間
ぐっ、と左腕を掴まれ立ち去ることを阻まれた。
「ふーん、上等じゃん。
ぜってぇ勝つからお前も勝てよ。
お前が負けたら、今度俺とデートだかんな」
「は!?そんなの…「なに、逃げ出す気?」
挑発するような彼の口調に、だんだんいら立ってくる。
たぶん…斗樹はわかって言ってるんだ。
私がこう見えて負けず嫌いなのを知っているから挑発なんてしてくるんだ。
「わ、わかったわよ…そのかわり、あんたが負けたら朝一緒に登校するのはナシね」
交換条件ってやつだ。
「お前に拒否権なんて最初からねぇよ。
まあ、俺が勝つからそんな賭けはいらねぇけどな」



