「分かった…もう何も言わない。
だけど、一人で帰るのは許さない」
「なんで?意味がわからない」
何も言わないのに一人で帰るなってどういうことよ。
訳の分からないことばっかり言わないでよ…!
「お前を一人でなんて帰らせられない。
もし、お前に何かあったら俺は耐えられないから」
…なんでこんなときまで優しくしてくれるの?
私の言葉ですごく傷ついたはずなのに。
ねぇ、斗樹が分からない。
少し前まではバカな斗樹の考えていることなんて簡単に分かったのに…今はもう分からないよ。
何がしたいのか、何を考えているのか。
でも、たった一つ分かることがある。
それは斗樹が私のことを本気で想ってくれているということだけ。
だけどそんなこと分かってたってどうすることも出来ない。
私は斗樹の気持ちに……応えられないのだから。



