「んー、笑ってる顔が癒されるっつーかすっげぇ可愛いとこ」
「……っ」
打ち上がる花火を観ながらまたサラッとそんなことを言った斗樹は目を優しく細めて消えていくニコちゃんマークをみて柔らかくふわっと笑っている。
本当にコイツは無自覚ってやつなのか恥ずかしいとか思わないの?
なんでいつもサラッとそんな甘い言葉を言えるのか私はとっても疑問だよ。
ていうか、斗樹の笑顔が何十倍も無邪気で可愛いし癒されると思う。現にその笑顔に惚れた女の子はたくさんいるはずだし。
まあ、私の場合は斗樹の笑顔が可愛いと思うのは顔が整っているからだけどね。
「本当に斗樹頭おかしくなっちゃったんだね。
暑さで頭やられちゃった?」
「はぁ?そんなこと言い出すお前の方がおかしいんじゃね?」
「だって、斗樹ってついこの前まで私に可愛いとか絶対言わなかったじゃん」
むしろ『可愛くない』とか『冷たい女』だとか悪口しか言わなかったのに。
『可愛い』なんて言葉は遊んでた女の子にしか言わなかったのに今はそれが逆になっているから余計にビックリしてしまう。



