【完】お前のこと、好きすぎてやばい。





────…ヒュルルル…バーーン!




お互いに黙り込んでしまい、そんな沈黙の間に大きな音とともに夜空が明るくなった。



「始まったな……」


「うん」



真っ黒だった空にパンパンと音を立てながら大きな花火が打ち上がる。


形はそれぞれでカニの形やスイカの形やニコちゃんマークの形。
飽きない楽しさで空を見上げるけど首が痛くなってきそう。



「あ、見て。あのニコちゃんのヤツ、ミナにそっくり」


なんて、ヘヘッとおどけたように笑う斗樹。


「殴られたいの?」


「いや、だって似てるんだから仕方ねぇじゃん」


「は?どういうところが似てるわけ?」



顔が丸いところが似てるとか言いたいの?
あとは口が大きいとか?


失礼すぎる。
せっかく、楽しんで花火を観ていたのに斗樹のせいで台無しだ。


ニコちゃんマークに似てるとか言われても私は嬉しくない。