【完】お前のこと、好きすぎてやばい。




「んー!美味しいね。
やっぱりお祭りはベビーカステラだよ」



これを食べなきゃ私の中では夏は始まらない。
そりゃあ、冬にもたまにスーパーなどで売っているけど。



「ハハッ、普通はお祭りはかき氷!とか言うだろ」


「うるさいなぁー…」



そう言って斗樹の肩を軽く叩く。
痛くないのか分からないけどそれでも笑っている斗樹を見ていると何かこっちまで笑えてくるから不思議だ。



「榊原と斗樹じゃね!?」



二人で笑い合っていると前からこちらに手を振っている五人ほどの男の子の集団。


誰…?
斗樹はともかく私の名前を知っているってことは中学か高校の同級生かな?



「お前らやっぱ付き合ってたんじゃん!」



彼らは楽しそうに笑いながらそう言ってこちらに歩み寄ってきた。


うっわ…めんどくさいヤツらに捕まったかも。

イヤイヤな視線を斗樹に送ると意外に斗樹も嫌そうな顔をしていた。


それにしても今日はいろんな人に会うなぁ…ってお祭りだから当たり前っちゃ当たり前なんだけど。