「そういうとこだよ。
いつも冷静なくせに本当は弱くて、でもそれを人に見せようとしない。
俺はそういうお前に惚れたんだよ。
別に女の子らしくなくていい。俺はお前に悪口言われたって嫌いにはなれないから」
責めた私に怒りもしないで真剣に言った斗樹にドクン…!と胸が大きく高鳴った。
また、思っていたよりも男らしい斗樹にときめいてしまった。
「……私も浴衣で来たらもうちょっと斗樹と釣り合ったのかもね」
なんて、バカみたい。
そんなことあるはずないのに。
むしろ、そんなこと今まで考えたことなかったのに。
自分でもなんでこんなこと言ってるのか、こんなにもショックを受けているのか全く分からないけど…ただ胸が苦しいの。
そう思っていたらギュッと温かいものが優しく私の体を包み込んだ。
斗樹に抱きしめられてる……そう認識するのに時間はかからなかった。



