「おー、久しぶりだな」
私のことなんか気にしないで二人と話し始めた斗樹。
そんな彼にイラッとする気持ちを抑えて冷静を保つ。
自分から誘っといて放置しないでよね。
そういうところがチャラいって思われる原因なんだよ、と心の中で愚痴る。
チラッと横目で彼女たちのほうに目をやれば斗樹は楽しそうに笑っていて、それに何より彼女たちは浴衣姿でとても可愛らしかった。
改めて自分の着ている甚平を上から下まで見て虚しい気持ちがこみ上げてきた。
私の着ている甚平も、もちろん可愛い。
でもお母さんには申し訳ないけど浴衣のほうがどうしても可愛く見えてしまう。
それは着ている子が可愛いからなのかもしれないけど。
お世辞だとは思うけど可愛いって言ってくれた。
でも、実際浴衣のほうが可愛いと思うはずだ。



