《斗樹side》
「はぁ……」
ミナが出ていってからすぐ深いため息をこぼす。
俺…耐えれっかな?
未だにカミナリが怖いとか可愛すぎかよ…。
それになんなんだよ、『伝わってないこともない』って。
いつもは俺に冷たいくせに急にそんなことを言ってくるから俺は好きな気持ちを消すことができない。
あの冷静で余裕そうな顔をぶっ壊したいんだよな。
もっと、もっと俺のことで頭がいっぱいになってすっげえ甘い顔を俺にだけ見せて欲しいんだ。
まあ、結局は冷たいミナも好きなんだけどな。
どんなアイツでもミナはミナだから。