「はぁ」
 
今日、何度目かの溜息。
だって…。
 
 
「侑悟がいない〜…」
 
 
 
なんだか、今日は昨日までとは違っている気がする。
 
侑悟は何度も何度も女の子たちから呼び出されてる。
それ律儀に受けて、侑悟が席を立つ度にあたしの心はドンドン曇っていく。
 
 
雨、降りそうだなぁー…。
なんだか、胸がザワザワするよ…。
 
 
必ず「NO」と告白を断って来てくれると信じながら、心のどこかで、何かがサイレンのように鳴っていて。
このままじゃ、いけないような気がした。