私は狂歌の倉庫の前に立って思った。 ・・・案外、大きいなぁ。 「瑠璃、皆に紹介するぞ。」 結城が私の方を見ながら言う。 紹介・・・。皆に認められるように、しないと。 「うん。頑張る・・・。」 「?おう。」 頑張ると言ったのを不思議に思ったみたい。 シャッターを開け、狂歌の倉庫の中に足を踏み入れる。 「っ・・・!」 沢山の男の人、人、人・・・。 ・・・気持ち悪い。 体が自然と震える。 「瑠璃ちゃん?どうしたの?」 波里愛が近づいて、私の顔を覗く。 「えっ・・・!」 驚いた声をあげる。