教室に戻って、先生に言われた通りホームルームを進めながら、やっぱり影山くんが相手で良かったと思った。
やっておくようにと言われたのは、昨日のうちに出来なかった、他の委員会を決めること。
教卓の前に立ち、先生の代わりに話をまとめてくれる影山くん。
リーダーシップをとってくれるから、私は黒板に委員会名と、決まったクラスメートの名前を書いていくだけ。
次々と埋まっていく名前。
クラスの人数より、委員会の数の方が少ないけれど、今回委員会に入らなかった人は、次の学期では入ることが決定づけられる。
面倒なことは、みんな先に済ませたいんだろう。
昨日の学級委員みたいなことはなく、自主的に挙手する人ばかり。
そんな、スムーズに進んでいく様子にホッとしながら……さっきから気になっていることが、ひとつある。
……ずっと見られているような気がする。