「ここだ...」
しばらくして教室についた。
教室と言っても机や椅子はない。
周りは薬草となる様々な植物が植えられていた。
広さも普通の教室2、3個分あり、ちょっとした植物園のようだ。
「あら、園子来たわね」
薬草室には唯一机が端におかれており、教師であるカレンが使っている。
「あっ、カレン先生!ここ凄いですね!!」
園子は教室の周りをぐるりと見ながら言った。
植物は小さい物もあれば木のように大きな物もあり、見ているだけでも楽しい。
「ここにある植物は世界で使われている植物のほとんどなのよ。
国有数の植物園かしらね」
カレンは微笑みながら生徒を1箇所に集め始めそれと同時にチャイムが鳴った。
「はい!じゃあ授業を始めますね。
園子は魔法界の植物のことについてどのくらい知ってる?」
「えっと...人間界の植物と違い、魔力を持っている物が多いです。
そして、その中でも強力な魔力を持った植物は自我を持ち移動も可能になったり話したりも出来ます。
...ここまでです。」
「うん!基礎はちゃんとしてるわね。流石リカの娘!」
カレンは満足の笑みで頷いた。
この魔法界に生まれた子供たちならある程度は分かることで詳しくは中学生になって学ぶ。
そして、その先を学ぶのがこの魔法薬だ。
「その魔力を持った植物の中には催眠、治癒、毒...様々な能力を持っています。
これは、人間界にも薬になる薬草もあるよね!
それと同じのもあるけど基本的にその植物が発している魔力がその作用を起こす事があるの!」
カレンはそう説明をすると今日の授業の内容を話し始めた。
「はい!じゃあ今日は園子もいる事だし植物観察と行きましょうか!
ここにある植物は全て魔法薬になる物です。
その特徴や何の薬になるのか授業をしたところまでお更いしよう!」
カレンは4人1組になるよう言い、薬草室にある植物を観察するための紙を渡した。
「園子は私と余った人とで1つ1つ教えてあげるからね!」
カレンは園子の隣に立ち、生徒達が班を作るのを待っていた。
このA組のクラス人数は園子を入れて31人。
7つの班と2人が別れていた。
余った2人はレイと少女だった。
(相変わらずレイは残り物ね...)
カレンは内心でため息をついた。
クラスの担任としてはレイがクラスに馴染めていないことが気になる。
事情が事情なため難しのは分かっているのだがそれでもどうにかしてやりたい。
(園子...リカの子ならば何とかなるかしら)
カレンは園子をこっそりと見た。
園子はレイの過去を知らないのが何よりも好都合。
このままレイと仲良くして欲しいのがカレンの思いだった。
だが、カレンは知らない。園子とレイが昔知り合いで親友だったことを。
「別れたわね!じゃあ早速始めて!」
カレンがそう言うと残った2人が園子のもとに来た。
「お前が残るのは珍しいな...」
レイが残ったもう1人の少女に呟くと少女は嫌がることなく答えた。
「そうかなー?私はただ単に園子に興味があるからだよ?
そもそもレイが独り占めするからなんだよ?」
少女は呆れた顔でため息をついた。
(すっごく美人...)
園子はその少女の容姿にポカーンとしていた。
紫色のストレートの髪が胸あたりまで伸びており、瞳は透き通った水色。
背は高いが顔は小さくアンブレラとは違い清楚系の美女だった。
「あっ...えっと」
レイ以外でまだ話したことがない園子はどうしたらいいのか分からず困っていた。
「あっ!ごめんね。
私の名前は、スーラン・マランダム!
よろしくね〜」


