12人の魔女伝説 ~俺はお前の騎士だ~


だが、園子は首を傾げた。なんで? と。

「…あのな、今の俺の立場しってるだろ?」

このレイの言葉を聞いて園子は あっ と思い当たるところがあった。

この学校でレイは厄介者扱い。
理由は分からないが何かいけないものを持っているから怖いと言いたいような生徒達の表情。

「避けるやつが多いが、ぶつかって来る奴もいる。

俺と一緒にいない方がいい。」

レイは冷たい眼差しでこちらを見てくる。
園子は自分を守るためだと気がついたが、だからといってレイから離れるなんて毛頭ない。

「だから?」
「は?」

想定していなかった言葉にレイは何も言葉が出てこなかった。

「だから?レイくんってそんなに変わっちゃったの?」

糸の掴めない園子の言葉に戸惑いを感じるレイは首を傾げた。

「むぅ。じゃあ問題です!
レイくんとあった時の私はどんな感じ?」

突然の質問にレイはスラリと答えた。

「暗くて、誰も寄せ付けない感じ。

でも、それは自分がいじめられてて助けてくれる人が巻き込まれないようにわざと…」

そこで、レイは気がついた。
あの時の自分の行動を。

『だから?別にそんなやつが悪いんだ。
それに、俺が園子といるのは自分の意思でいるんだ。

もし、それでいじめられても仕方ない。
その覚悟があっているんだからな。』

あの時のレイの言葉を園子が言っている。
自分はあの時の園子とそっくりだ。

「だから私はレイくんからは離れないよ」

「何があってもか?ここは人間界じゃないぞ。
魔法は人を殺せるだけの殺傷能力があるのもあるぞ?」

レイの脅しでも園子は揺るがなかった。

「それでもかな!」

園子のニカッとした笑顔はあの頃の変わらない笑顔。

無邪気な安心感のある笑顔を向けくる。

「…変わらないなお前は」

レイはこれ以上言ってもダメだと思い諦めた。

「だが周りは気をつけろ。特に1人にはなるなよ。」

レイは園子の頭をぽんと撫でて廊下を歩き出した。

「うん!」

園子は笑顔で頷いた。