管理棟とは、そのままの意味でこの学園を管理するために造られた建物だ。
1階はお客が来た時のための客室と事務室
2階は教師たちが使う教務室と生徒会室
3階は会議室があり、教師や生徒会が使う
4階は校長の部屋である学園長室
となっている。
基本的に生徒はあまり用がない時は来ない建物だ。
「おはようアンブレラさん。
この子達がリカくんの子供だね。」
1階の客室に入るとそこには1人の男性がいた。
白色の髪に白色の瞳そして仙人のような長い髭。
外見からして70代に見える。
「おはようございます。先生。
はい、そうです。姉の園子と弟の伊織です。
それでは時間になるので私は退室させていただきます。」
アンブレラの言葉に頷くとアンブレラは 失礼しました と一礼して部屋を出た。
「私は学園長のブラフ・マルテルだ。
ようこそマジックタウン魔法学園へ。
私たちは君たちを歓迎するよ。
そろそろ君たちの担任になる先生と生徒会長が来るだろう。」
ブラフ校長はのほほんとした口調で言っているが何となく威圧があり、園子と伊織は緊張が解けない。
ブラフ校長の言葉と同時にドアをノックする音が聞こえた。
「入りなさい。」
「失礼します」
入ってきたのは女性2人と男子3人だった。
その中にはノアもいた。
「こんにちは。私はリンネ・フローラン。
中等部3年A組の担任で、担当教科は魔法実技。
よろしく。」
リンネはクリームストロベリー色の髪をポニーテールにしており、瞳の色は右が緑色、左が紫色のオッドアイ。
キリッとした顔立ちで、真面目そうな人だ。
「私はカレン・マランダムよ。
高等部1年A組の担任で担当教科は魔法薬
よろしくね〜!」
カレンは紫色の巻き髪に黄緑色の瞳。
リンネとは正反対で表情の緩い顔立ちをしている。
リンネとカレンは教師の制服でリンネは黒色のマントをカレンは白衣を着ていた。
制服の上に着る物によって担当教科がわかりやすくなっている。
「菅原 園子です!」
「菅原 伊織です。」
よろしくお願いします。と頭を下げた。
リンネは頷き、カレンはよろしくね〜と言った。
「後は生徒会だな。」
リンネは後ろを振り返った。
リンネとカレンの後ろに控えていた男子3人が頷き前に出てきた。
「僕は中等部の生徒会会長をしています。
3年B組、リブラ・マールといいます。」
リブラは青色の髪に青色の瞳で眼鏡をしている。
「俺は高等部の生徒会長をしている、3年C組
龍法院 充孝 (りょうほういん みちたか)だ。」
充孝は漆黒と言っていいほど真っ黒の肩まである髪に黒色の瞳をしている。
この国では名前が充孝のように漢字とアンブレラのようにカタカナとバラバラなのが特徴である。
割合的にはカタカナが多いだろう。
「俺は生徒会統括部会長3年A組のノア・フローランだ。
青年会で会ったが改めてよろしく」
「生徒会統括部…?」
園子はこの言葉に引っかかり首を傾げる。
それは伊織も同じだった。
「ああ。小・中・高等部のそれぞれをまとめるのが生徒会。
そして、その生徒会…言わばこの学園の生徒をまとめるのが生徒会統括部だ。」
小等部、中等部、高等部それぞれで問題がないか改善策はないか生徒会は計画、協力しその許可を出すのが生徒会統括部。
生徒会統括部は学園の生徒の中で多くの権限を持つ組織だ。
学園全体をまとめることだけあって、その会長を務めるのは難しくその会長は 選ばれし者 とされる。
ノアはこの学園のトップなのだ。
「ノア君は中等部の時から生徒会統括部に入った強者だよ。」
ブラフは誇らしげに語った。
それだけノアは有能で選ばれし者なのだろう。


