なのに、なぜだろう。 どうしようもなく、泣きたくなる。 「凛、大好き」 「急にどうした?」 「なんとなく、伝えたくなっちゃった」 「……俺も好きだ」 「うん、知ってる!」 好き、って、きっと魔法。 涙を笑顔に変身させる。 少し顔を横に向けると、凛が顔を近づけてきた。 自然と、目を閉ざしていく。 さらさらした藍色の髪が、頬をくすぐった。 一瞬だけ触れた唇は、すぐ離れて、またくっつく。 甘い甘いキスを繰り返す。 ムードも完璧。3回目のキスにして、ようやく合格だよ。 夢みたいな瞬間だった。