きっと今奈々が冷静を装って生きているのはわざとなんかではなく、そうなってしまったんだ。 奈々はめったに笑わないし、泣かないし、口数も普通の人の数倍は少ない。 どんなに回復しても、そこだけはどうしても治らなかったんだろう。 「……死のうって何度も思った。本当に生きてんのが全然楽しくなくて。……お前らの存在だけが、生きる理由になってた」 小さな声で、奈々絵はいう。 「本当に全部全部、 お前らのおかげも当然なんだよ」