--ボコ!




 路地裏には、絶えず殴り合いの音が響いてい。


「調子のんなよ中坊が!」


「ハッ、どっちが!!」




 高校生やあるいはそれ以上の年齢の暴走族のヤツらを、俺はその日、殴りに殴った。



 もちろん、隣には潤がいた。




 俺のストレス発散に等しいその行為に、潤は何も言わずに付き合ってくれていた。