「……あいつ、友達いないんだと」 俺は、少女の顔を思い浮かべながら言った。 忘れもしない。 闇夜に照らされた金色の髪から除いていたのは、何処か寂しげな表情だった。 「つまり、 俺達と同類か」 奈々が言う。 「そういやあ奈々も、俺らが拾った時 死にかけたような表情してたよな」