「わかっているの。 彼も私も、空我をたくさん。 いいえ、 数え切れないほど彼を傷つけてしまった。 彼ときちんと会って話がしたい。もう本当の家族に戻るのは無理かもしれない。けれど、良い関係を築くことは無理ではないと思いたい。彼を、愛しているわ」 そう言ったあづの母親は、ボロボロと涙を流していた。 「それ、俺が連れ戻したらすぐに言ってやってください。あづはそう言われるのを、 ずっと待ってたんすから……」 あづの両親は頷き、仕事があるからと名残惜しそうに病室を出ていった。