「「「「「「……………」」」」」」




 ほんの僅かな静寂の時間。








それが、何故か果てしなく長い時間に
思えた。





 拘束されたのか疑ってしまうほど嫌な
厭な息苦しい感覚。






 あいつが、二度と戻ってこないっていう
信じたくもない勘が働く。





「恵美お姉様、許可を頂けますか。
私は今から空我さんを追いかけます」




 病室の沈黙を、純恋が破った。







 ——おい、本気で言ってんのか。





俺だって行きたくて仕方が無い。





けど、今言ったら多分只では済まない。





お前もあいつの悔しそうな
今にも壊れそうな顔、見ただろ?






 今行ったら、大怪我を負わされかねない。
暴力沙汰にならないわけが無い。






そんなオオゴトを、
構わないってそう言うのか。