俺はそういい、 ふざけ半分に潤の頬を引っ張った。 「潤ー、起きろ。 奈々んとこ行くぞ」 が、こんなんで起きるわけがない。 不眠症なんてまぁ、奈々の場合親が死んだ 故で。潤の場合、たぶん俺の心配をしてでのことだ。 全く、 そこまでしなくていいっつうのに。 「お兄ちゃーん!!」 突如、めぐが朝から大声を上げて、潤をひたすら力任せに揺さぶった。 つーか、お兄ちゃんって。 そんな声も言葉も、永らく聞いて いなかった気がした。