「あー無理、マジで死ぬ……」




 手当てが終わると、あづはそう言い、俺の家のソファの上に顔を押し付け、完全にダウンしていた。




「おいあづ、そのまま血ぃソファの上に
つけたら只じゃ置かねえからな」




 俺はそういい、キッチンにいた俺は、まだ血で真っ赤に染まってない方のタオルを、あづの顔に軽く放り投げた。





「いって!
今の絶対わざとだろ……」



 タオルが頭についたと思ったらあづはそれを痛かったのか速攻で引き剥がして、俺に嫌そうな視線を向けて文句を言った。



「いいから早くそれで両手拭け。
血がつきすぎててもう気持ち悪いんだよ」




 俺がそういうとあづは不貞腐れながらも、渋々血で真っ赤に染まった両手をそのタオルで拭き始めた。




 フ、ホント素直じゃねぇよな。