「奈々……」 「ゴホッ!!」 わざとらしく思えてしまうほどに、咳が煩く響いた。 「ちょっ、奈々、 大丈夫?」 恵美は顔に心配しているような形相を浮かべて、俺の様子を伺う。 いや、全くもって大丈夫じゃない。 自分の身体もだけど、恵美や純恋にあづのことがバレてしまったこの状況も。 もはや笑えるほど、大丈夫じゃない。 「……ダメなんだよ。このままじゃダメなんだ。このままじゃ、あづは壊れちまう」