潤がベランダに入ってきて、言う。 「別にいいけど、あづ起こすなよ?」 俺はあづを軽く一瞥した後、潤にライターと煙草を1本差し出した。 「こんなに寝てるし、平気っしょ」 受け取った潤は、物音ひとつ立てないように注意しながら、ゆっくりと窓を閉めた。 あづが起きなかったのに安心したのかため息をついた後、潤は静かに、俺の隣に来た。