「はいバカップルうざいうざーい。
行くよー」




 と、そこへ立ち上がっためぐのKYな一言が一つ。



「おまえに言われたくねーし!!」



 俺はつい純恋から手を離して、めぐに勢い良く突っ込んだ。





「いやあたしらは別にいーじゃん?お決まり
だし?いつもそうしてるもん」




「だな、恵美」


 続けて立ち上がった奈々が、唐突に
めぐを抱き締めた。



 いつもそうしていただろうか?


 その言葉が引っ掛かったが、俺はめぐの冗談かなんかだと思って、あまり気にしないことにした。




「はいはい、そうだなー。それにしても昨日からあづホント純恋にだけ甘すぎ」

笑いながら潤はいう。



「は、はぁ!?」





 頬がつい反射的に熱を帯びた。