「組長?」 「ハハ、何の連絡もしなくて悪かったな。 桜桃、早速だが、今から一時間以内に亜空の奴らを招集しろ」 俺はそっと桜桃の頭を撫で、命令した。 自分にはなでる資格なんてないというのに。 全く。 ホント偽善者もいいトコだよ……。 それでも、こいつらに望まれて偽善者をやるなら、悪くなかったのかもな……。 それなのに俺は、逃げちゃったんだな……。