「悪い、奈々。……姉貴のこと想い出したよな。それに、俺がまだ話せないでいるから、寝れなくて、うなされりとかしたんだろ?」 「……いや、いいよ。まだ話さなくていい。好きな時に話せ。ただ、俺の寝相がこれ以上悪化しないうちにな?」 頭を掻きながら歯切れ悪く俺が言うと、そう言い、奈々は困ったように口元をはにかませた。 本当にごめんな、奈々。ちゃんと信じられなくて、本当にごめん……。