「生意気だっつってんだよ」
「……えっ?!あの、龍、」
私に近付く唇と、半ば伏せられた眼、それから……傾けられた精悍な頬。
頬に添えられた大きな手が心地良い。
ああ龍、大好き。
やがて唇を離して身を起こした龍が、私の瞳を見つめた。
「最後にネタばらしすると……理沙に言われたんだ。『美夜を誰にも渡したくないなら三時四十五分に正門に行かなきゃ大変なことになるわよ』って」
理沙……だから理沙はあんな風に私に……。
きっと亜美や由依も一緒に私のこの恋を応援してくれていたに違いない。
胸がジワジワと温かくなっていく中、私は思った。
色々あったけど、この先もしもあの三人にピンチが訪れた時には、全力で助けたい。
ありがとう、みんな。
そう思っていた時龍が、
「随分カッコ悪いけど……ごめんな」
「え?」
意味が分からなくて私は思わず首をかしげた。
……龍は……カッコ悪くなんかないのに。
でも龍は両膝に肘をつくと、頭を抱えるようにしながらボソッと言った。
「理想を言うと……こんな風に答え合わせみたいなマネしないでさ、男らしくいたかったんだ。けど……美夜を好きになって分かったよ。好きすぎたら計算出来なくなるって」
「……えっ?!あの、龍、」
私に近付く唇と、半ば伏せられた眼、それから……傾けられた精悍な頬。
頬に添えられた大きな手が心地良い。
ああ龍、大好き。
やがて唇を離して身を起こした龍が、私の瞳を見つめた。
「最後にネタばらしすると……理沙に言われたんだ。『美夜を誰にも渡したくないなら三時四十五分に正門に行かなきゃ大変なことになるわよ』って」
理沙……だから理沙はあんな風に私に……。
きっと亜美や由依も一緒に私のこの恋を応援してくれていたに違いない。
胸がジワジワと温かくなっていく中、私は思った。
色々あったけど、この先もしもあの三人にピンチが訪れた時には、全力で助けたい。
ありがとう、みんな。
そう思っていた時龍が、
「随分カッコ悪いけど……ごめんな」
「え?」
意味が分からなくて私は思わず首をかしげた。
……龍は……カッコ悪くなんかないのに。
でも龍は両膝に肘をつくと、頭を抱えるようにしながらボソッと言った。
「理想を言うと……こんな風に答え合わせみたいなマネしないでさ、男らしくいたかったんだ。けど……美夜を好きになって分かったよ。好きすぎたら計算出来なくなるって」


