それも、

《私、美夜が明日斗と付き合えるのを応援してるよ》って言ってたのに。

明日斗と付き合い始めたある日、衝撃的事実を私は知った。


『あ、その子友達なんだ?そういや美夜に告られる二日前にその子にも付き合ってってコクられた。究極にタイプじゃなかったから断ったけど』


私のスマホの待受画面を見た明日斗がそう言った時は、心臓が止まりそうになった。

だって、私はもっと前から恋の悩みを亜美に打ち明けてたから。

「信じられない。親友なのに」

思わず呟いた私を見て明日斗は笑ったっけ。

「そう思ってたのは、美夜だけなんじゃね?」

すぐに消した。

凄く悲しくて、それから……恥ずかしくて。

だって、気付かなかったなんて……。

その日から、私のスマホから亜美の写真がなくなったんだ。



゚*.。.*゚*.。.*゚


「あー……今日もムリ」

「……なんでっ?!ずっとダメじゃん!今日は駅前に新しくできたジェラート屋さんに行く約束してたじゃん!」

昼休みの本校舎の屋上で男子数人と溜まっていた明日斗は、私の言葉にイラついたみたいだった。

「無理なもんはしゃーねーだろ?わざわざこんなトコまで来んな」

「……」