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「美~夜っ、なんか元気ないじゃん」

亜美が私の机に両手を突っ張るようにして、こっちを覗き込んだ。

……どうしよう、相談してみようかな。

なんて……一瞬悩んだ。

でも、

「そお?大丈夫だよ?」

でも亜美は私を見ながら、

「なにかあったの?明日斗と……喧嘩でもした?」

一瞬だけ亜美が真顔になって、窺うような眼をした。

「……ううん、全然?!平和だよ?」

「そっか」

「心配してくれてありがとね」

「親友じゃん!当たり前っ」

私はニコニコ笑いながらそう言う亜美を見上げた。

そこで授業五分前を知らせる予鈴が鳴り響く。

「あ!次移動だね」

「ん!私、日直だ!」

「じゃね」

「ん!」

亜美が慌てて私に手を振ったから、私もニコッと笑顔を返した。

……親友……親友……。

親友って、なんだっけ……。

……悪いけど、亜美は……もう信用出来ない。

だって半年前、私が明日斗に告白しようとしていたのを知って、黙って先に告白していたんだもの。