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週明け。

「きゃあ、美夜……うんうん、美夜はやっぱこっちのが似合う!」

亜美がニコニコして私を見つめている。

「実は私もこっちのがシックリくる」

アッシュブラウンの髪色にライトブラウンのアイブロウ。

今の私は、自分の《好き》を大切にすることを心がけている。

「ねえ、亜美ー、この間持ってたデオドラントスプレーどこでゲットしたの?あの種類、いっつも売り切れなんだけどー」

私が口を尖らすと、亜美が生き生きと眼を光らせた。

「あれね、実は家の近所の商店街の中でみつけたんだ!ドラッグストアは売り切れじゃん?千代ばあちゃんのお店なら置いてあるの」

「千代ばあちゃん?!」

「そ!百花商店の看板娘85歳」

亜美がおどけて口をすぼめた。

どうやら千代ばあちゃんは口にシワがあるらしい。

「あははは!千代ばあちゃん、可愛いね!」

「そ!可愛いお婆ちゃんなんだよね」

「じゃあ、私も買いに行こうかな」

そこに理沙と由依がスクバが重いと文句を言いながらやって来た。

「おはよー!」